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コーヒーの苦味を左右するコーヒー豆の選び方をご紹介します

苦くないコーヒー豆の選び方

コーヒーって美味しいんだけれども、苦いコーヒーは苦手。
意外な事にそのような感想を聞きます。正直私も最初は矛盾していませんか?と思った口なのですが(苦笑)。
でも、改めて考えてみると苦味って味の好みを左右する重要な要素で、むしろそう言った意見は無視できない、そう思ったのです。
以前、こちらの記事でコーヒーの苦みを左右する要因について広く紹介させていただきました。

今回はその中でも特に「コーヒー豆の選び方」についてポイントを絞ってお伝えしていきたいと思います。

コーヒーの苦味は産地で異なる

コーヒーを産地で探す

コーヒー選びは、自分の好みにぴったりの豆を見つける楽しみから始まります。
特に「苦くないコーヒー豆」をお探しの場合、その豆がどこの国から来たのかをチェックすることが大切です。
世界中のさまざまな場所から集められたコーヒー豆は、それぞれ独特の風味と特性を持っています。

たとえば、中南米のコーヒー豆は一般的にまろやかでバランスが取れていて、ほのかな甘みとナッツ感がありおすすめです。
ブラジルやコロンビアの豆は特に人気で、どんなコーヒーメニューにもよく合います。

また、アフリカからの豆、特にエチオピアやケニアの豆は、フルーティーな味わいが特徴で、クリアで爽やかな酸味があります。
こちらも苦味が少ないため、フレッシュで楽しいコーヒータイムをお求めの方におすすめです。

コーヒー豆の産地は、たいていパッケージに記載されています。それだけ産地は重要な情報です。
産地情報を確認して、お気に入りの風味の特徴を持つ産地を探してみましょう。
コーヒーの産地ごとの特色を知ることで、毎日のコーヒータイムがきっと特別なものになりますよ。

中南米産 コーヒー豆の特徴

中南米のコーヒー豆は、その優しい風味と心地よいバランスで、多くのコーヒー愛好家に愛されています。
この地域からの豆は、豊かな風味とマイルドな特徴から多くの方に愛されています。
特に苦味を抑えたいと考えている方にはぴったり。

では、中南米のコーヒー豆がどうしてこんなにも魅力的なのか、その秘密を少しご紹介します。

まず、ブラジルのコーヒー豆は、世界でも最大の生産量を誇ります。
ブラジル豆の最大の特徴はその滑らかさと、ナッツやチョコレートを思わせるような甘い風味です。
コーヒーの苦味が苦手な方でも楽しめる、とても飲みやすい味わいが魅力的です。

次に、コロンビアのコーヒー豆ですが、こちらは芳醇な香りと繊細な酸味が特徴。
コロンビア豆は、豊かな風味の中にもフルーツのような軽やかさが感じられ、後味がすっきりしているため、一日の始まりにぴったりのコーヒーです。

中南米の他の国々、例えばペルーでは、やや軽めのボディ感とクリーンな味わいが楽しめます。
ペルー豆は特に、環境に優しい栽培方法が取り入れられていることも多く、自然の味わいを重んじる方におすすめです。

これらの豆は、カフェラテやカプチーノなどのミルクを加える飲み方にもとても合います。
ミルクが加わることで、豆本来の優しい甘みと香りがより引き立ちます。
もちろん、アイスコーヒーとしても素晴らしい味わいを提供してくれるでしょう。

東南アジア産 コーヒー豆の特徴

東南アジアのコーヒー豆というと、独特な風味と深みで知られています。
インドネシア、ベトナム、タイなどが代表的で、それぞれの国が異なる特色を豆に反映しています。

インドネシア、特にスマトラやジャワのコーヒーは、その重厚な風味が特徴です。
スマトラのマンデリンは特に有名で、コーヒーチェリーを取り除いた直後の粘液質の豆を24時間発酵、その後除去し天日乾燥、その後脱穀して生豆にし、さらに乾燥させるという手間のかけようです。

ベトナムは、その強いカフェインと苦みの強いロブスタ種で知られています。
その苦味を緩和する目的で、コンデンスミルクと合わせて飲むなど飲み方で工夫をしているのが特徴です。

タイのコーヒー豆は南部はベトナムと同じロブスタ種、北部はアラビカ種と地域によって違うため一言で言い表すのは難しいですが。
タイのコーヒーを一躍有名にしたのは「ドイトンコーヒー」という、シーナカリン王太后が手掛けたものでしょう。

アフリカ産 コーヒー豆の特徴

アフリカ大陸は、コーヒーの原産地としても知られ、特にエチオピアやケニアの豆は世界中で高く評価されています。
アフリカ産のコーヒー豆は、その鮮明な風味と豊かなアロマが特徴です。
愛される理由は、その独特のフルーティーさとクリアな酸味にあります。

エチオピアのコーヒーは、「コーヒーの女王」とも称されるほどで、その多様性と複雑な風味が魅力です。
ベリーや柑橘類のような明るい酸味があり、花のようなアロマが感じられることも多いです。
これらの豆は、しっかりとした味わいながらも苦味は控えめで、さわやかな味わいを楽しむことができます。

ケニアのコーヒーは、その鋭い酸味と力強いフルーティーさで知られています。
ブラックベリーやトマトのようなユニークな風味が特徴で、風味の深みと複雑さがコーヒー愛好家から高い評価を受けています。
ケニアコーヒーは、特にアイスコーヒーとして飲むと、その風味がより引き立ちます。

コーヒーの苦みや味は焙煎具合で変わる

コーヒー豆の焙煎具合

コーヒー豆の選び方で、忘れてはならない重要な要素が焙煎具合です。
焙煎とは、生豆を高温で加熱し、香りや風味を引き出す過程のこと。
この焙煎の度合いによって、コーヒーの苦味や香り、風味などが大きく変わります。
軽やかな風味を求めるならば、浅煎りがおすすめ。
一方で、力強い味わいが好みの方は、深煎りを選ぶといいでしょう。

続けて、具体的な焙煎の種類とそれぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

浅煎りコーヒーの味、苦み

浅煎りコーヒーは「ライトロースト」とも呼ばれ、コーヒー豆が一番軽く焙煎されたものです。この焙煎具合は、豆の繊細な風味を引き出します。

浅煎りの豆は、色が金茶色から明るい茶色で、油っぽさがなく、非常にクリアな味わいが特徴です。
この焙煎方法は、豆の産地ごとの独特の風味を保ちやすいため、豆本来の味をしっかりと楽しむことができます。

浅煎りコーヒーは苦味が少なく、酸味が際立ちます。
フルーティーな味や明るい酸味を好む方には特におすすめです。
例えば、柑橘類やベリー、果物のような鮮やかな味が感じられ、朝のコーヒータイムにぴったりです。
また、さわやかな口当たりなので、食事と一緒に楽しむ時にも他の味とのバランスが取りやすいです。

浅煎りコーヒーは、コーヒーの微妙な風味を楽しみたい方や、苦味が苦手な方にぴったりです。
酸味のバランスとフルーティーな風味を存分に楽しむことができるでしょう。
毎日のコーヒータイムに新しい味を取り入れたい時に、浅煎りコーヒーは新鮮な気分をもたらしてくれます。

中煎りコーヒーの味、苦み

中煎りコーヒーは「ミディアムロースト」とも呼ばれ、バランスが良く、一日を通して楽しめるコーヒーです。
この焙煎では、豆の色は深い茶色で、表面に少し油が見えることがあります。

中煎りコーヒーは、浅煎りよりも少し苦味がありますが、過度ではなく、豊かな風味と良いバランスを保っています。
豆の自然な甘味やナッツのような風味が引き出され、適度な苦味と組み合わせて、滑らかで飲みやすい味わいになります。
このため、コーヒーの本来の味をしっかり楽しみたい方に最適です。

中煎りコーヒーの苦味は強すぎず、風味に深みを加えます。
ミルクやクリームともよく合うので、カフェラテやカプチーノなどの飲み物のベースとしても優れています。
また、食事との相性も良く、特に朝食やブランチにぴったりです。

コーヒーの苦味が苦手な方でも、中煎りのバランスの取れた風味は非常に魅力的です。
新しいコーヒー体験を求めている方にもおすすめできます。
この焙煎度のコーヒーは、コーヒー本来の味わいとともに、心地よい後味を楽しむことができるでしょう。

中深煎りコーヒーの味、苦み

中深煎りコーヒーは「シティロースト」や「フルシティロースト」とも呼ばれます。
このコーヒーは中煎りと深煎りの間の焙煎度で、豆の色はさらに深い茶色になり、油が目立つことが多いです。

中深煎りコーヒーは、豊かな苦味と複雑な風味が特徴ですが、重すぎることはありません。
コーヒーの風味を楽しみたいけれど、過度な苦味は避けたい方にぴったりです。

このコーヒーは、カラメルやチョコレートのような甘い香りがあり、これが苦味と絶妙に組み合わさります。
そのため、バランスが良く、日常的に楽しむのに最適です。

中深煎りコーヒーの苦味はしっかり感じられますが、苦すぎるというほど焙煎したものでもありません。
そのため、コーヒー本来の味わいと、焙煎がもたらす独特の甘さと複雑な風味を楽しむことができます。
これは、単に苦いだけでなく、味わいに幅と深みを求める方に理想的です。

また、中深煎りコーヒーはエスプレッソやアメリカーノなど、様々なコーヒー飲料にもよく使われます。
エスプレッソマシンで抽出すると、豊かなクレマ(コーヒーの表面にできるクリーミーな泡)ができやすく、見た目も楽しめます。

中深煎りコーヒーは、そのバランスの取れた味わいで多くの人々を魅了しています。
もし新しいコーヒーの味わいを探求したいなら、中深煎りコーヒーが提供する独特の風味を試してみると、新たな発見があるかもしれません。

深煎りコーヒーの味、苦み

深煎りコーヒーは、その名の通り、コーヒー豆を一番長い時間焙煎することで、暗い色と強い苦味が特徴です。
豆の表面には油が多く見られ、この油が深い味わいと香りを豊かにします。
深煎りは、特にコーヒーの強い風味とリッチな味わいを好む方に人気があります。

深煎りコーヒーはとても苦味が強く、炭火で焼いたような香りが好きな方にぴったりです。
このコーヒーは、口に含んだ瞬間から深みのある味わいを楽しめます。
また、チョコレートや焦がしキャラメルのような甘い香りも感じられ、これが苦味をバランスよく補います。

深煎りの豆は、特にエスプレッソや濃いコーヒーにぴったりです。
エスプレッソとして淹れると、クリーミーな泡がたっぷりできて、濃厚な風味を楽しめます。
また、カプチーノやラテのようにミルクを加える飲み物にもよく合い、ミルクの甘さと深煎りの苦味が絶妙に調和します。

深煎りコーヒーの強い味わいは、食後のデザートや、リラックスしたい夜の時間にぴったりです。
その濃厚で心地よい苦味は、疲れた心を癒やし、一日の終わりにリラックスするのに最適です。

古いコーヒー豆はの苦味の元、鮮度のよいコーヒーを選びましょう

古いコーヒーは避けましょう

コーヒーの美味しさを決める大きなポイントの一つが、その鮮度です。
新鮮なコーヒー豆からは、フルーツやお花のような豊かな香りが楽しめ、味もクリアで繊細です。
しかし、時間が経つとコーヒー豆は酸化して風味が落ち、苦味が強くなります。
ですから、いつも新鮮な豆を選ぶことが美味しいコーヒーを楽しむための鍵です。

コーヒー豆は焙煎された後、時間が経つと酸化や湿気の影響を受けやすくなります。
酸化した豆は、苦味やえぐみが増し、本来の風味や香りが失われてしまいます。

古いコーヒー豆は酸化して苦味やえぐみに変わります

コーヒー豆の鮮度は、その風味に直接影響します。
特に、古くなったコーヒー豆は酸化することで、元のフレッシュな風味が失われ、不快なえぐみが増えます。
酸化とは、コーヒー豆が空気中の酸素と反応し、化学構造が変化することです。
これにより、豆の香りや味が劣化し、最終的には美味しさが損なわれます。

酸化が進むと、コーヒー豆は独特の苦味やえぐみを強く示すようになります。
これは、豆の中の脂肪が分解され、不快な風味の成分が生成されるためです。
この過程で、ナッツやチョコレートのような甘い香りは隠れてしまい、代わりに過剰な苦味が目立ちます。

古いコーヒー豆のえぐみは、特に長期間保存された豆や、適切な保存方法が守られていない豆で顕著です。
空気や湿気、温度の変化は酸化を加速し、豆の風味をさらに早く劣化させます。
だから、新鮮なコーヒー豆を選ぶ際は、最近焙煎されたものを選び、適切な方法で保存することがとても大切です。

新鮮なコーヒー豆を見分けるには焙煎日や賞味期限をチェックしましょう

コーヒー豆の新鮮さを見分ける大事なポイントの一つが、焙煎日と賞味期限です。
焙煎日を見ることで、コーヒー豆がどれだけ新鮮かを知ることができます。
新鮮なコーヒー豆は風味が豊かで香りも良く、その味わいは特別です。
コーヒー豆を選ぶ時は、焙煎日が書いてあるものを選び、できるだけ最近焙煎されたものを選ぶと良いでしょう。

とはいえ、通販やスーパーなどコーヒー専門店以外で売られているものは、その場で焙煎しているわけではないので、どうしても日数が経ったものが多くなります。その場合は賞味期限を参考にしましょう。

コーヒーの賞味期限には特に明確な決まりがなく、メーカーによって設定されています。
豆のままの方が酸素に触れる面積が少なく、酸化しにくいです。一方、挽いたコーヒーは酸化しやすいです。

また、パッケージの種類によっても賞味期限は変わります。

アロマブレスパックというコーヒーパッケージが鮮度を維持します

アロマブレスパック

コーヒー豆の鮮度を保つための「アロマブレスパック」というパッケージがあります。
このパッケージは、コーヒー豆の風味と香りを長く保つために作られました。
アロマブレスパックは、豆の酸化を防ぎながら、中で出るガスを外に逃がすことができる特別な素材でできています。

焙煎後のコーヒー豆は二酸化炭素を放出し続けます。袋の中の二酸化炭素が増えると中から酸素を含めた気体が外に出ていきます。
しかも、外の空気が袋の中に入るのを防ぐようにできています。
そうすることでコーヒー豆の酸化が防がれ、焙煎後の新鮮な状態を長く保つことができます。

また、アロマブレスパックは外気を取り込みません。コーヒー豆にとって湿気や異臭は大敵ですが、そこから守ることもできます。
コーヒー豆本来の豊かな香りと深い風味を保ったまま長期間保存が出来るようになります。

コーヒーを選ぶときは、このアロマブレスパックが使われているかどうかを確認すると良いでしょう。

コーヒー豆の保存方法

アロマブレスパックであっても、一度開封してしまえば外気(酸素)に触れてしまいます。
開封したあとのコーヒー豆を、最適な状態で保存することも考えておきたいところです。
適切に保存をすることで、コーヒー豆を酸化や湿気から守り、美味しく長持ちさせることができるようになります。

まず、コーヒー豆は冷暗所で保管するのが良いでしょう。
未開封の場合は、冷暗所などに常温保存した方がよいですし、一度開封したものであれば、袋ごと密閉容器に入れて温度や湿度の安定した冷暗所に保存すると良いでしょうし、もし長期保存するのであれば冷凍庫も良いでしょう。

でも、冷蔵庫はお勧めしません。
冷蔵庫内は意外と温度の変化が激しいのです。ドアの開閉で外気に含まれる湿度や高い温度の空気が入るため、寒暖差で水滴ができやすく、それがコーヒー豆に吸収されて一気に劣化するのです。

開封後に保存する密閉容器は密閉性が高く、少量(1ヶ月で使いきれるサイズなので多くて500g 、できれば200g程度が目安)、遮光性が高いものが良いでしょう。

遮光性を考えると、金属製やホーロー、陶器なども良いでしょうし、パッキンがあれば密閉性も高まるためベストでしょう。

コーヒー豆は購入量にもお気を付けください。
一度に大量に購入するよりも、定期的に少量を購入する事で新鮮な豆に触れる機会も増える事でしょう。
そうして、毎回新鮮な味わいのコーヒーを楽しむことができます。

ドリップバッグもコーヒーの鮮度維持に効果的

ドリップバッグ

コーヒー豆の鮮度を維持するのにもう1つ効果的なパッケージが、ドリップバッグです。
1杯飲み切りの個包装ですから、レギュラーコーヒーのように開封して残りを保存するという手間がいりません。
また、ドリップバッグの包装は通常外気を遮断する素材を使い、また紫外線などによる変質を防ぐためアルミで蒸着した素材を使っているものが多いです。
そのため、ドリップバッグは製造から1年、1年半という長い保存期限を設定しているものが一般的です。

カフェインも苦味の元、デカフェコーヒー豆も探してみましょう

多くの人々がコーヒーを愛する理由の一つに、その刺激的な味わいがありますが、これにはカフェインが大きく関与しています。
カフェインは自然に存在する刺激物質で、コーヒーの苦味の一因ともなっています。
しかし、カフェインの摂取を控えたい、または夜間にコーヒーを楽しみたいが眠れなくなることを避けたい方にとって、デカフェコーヒー豆はとても良い選択肢です。

デカフェコーヒーは、通常のコーヒー豆からカフェインを除去したものです。
カフェイン除去の基準は日本だとたいへんゆるく、90%以上除去すれば「カフェインレスコーヒー」として名乗って良いと日本のコーヒー業界では言われています。
しかし、ヨーロッパでは厳格な基準が設けられていて、99.8%以上除去しないと、「デカフェコーヒー」と名乗ってはいけない決まりになっています。
ですので、品質を気にされるのであれば、どれだけカフェインが除去されているかが明記された商品を選ぶことが重要です。

さて、デカフェコーヒーですが。
コーヒー特有の味わいと香りを損なうことなく、カフェインに敏感な方や夜遅くにコーヒーを飲みたい方に適しています。
カフェイン除去の技術は日々進歩しています。コーヒー豆の自然な風味を最大限に保持しつつ、不要な刺激物質だけを取り除くよう日々改良されています。
現代のデカフェ化技術には、水処理や二酸化炭素処理、有機溶剤を使用する方法など、さまざまな方法があります。
これらデカフェ処理では、カフェインのみを効果的に除去し、コーヒー豆の豊かな風味やアロマを保持することに重点を置いています。

デカフェコーヒー豆を選ぶ際には、どのようにしてカフェインが除去されたかを確認することも大切です。
カフェイン除去の方法によっては、コーヒーの風味に微妙な違いが生じることがありますし、健康面でも重要な要素になり得ます。

カフェインは苦い

カフェインは自然に存在する化合物で、コーヒー豆に含まれている多くの成分の中でも特にその苦味で知られています。
この苦味は、コーヒーの風味に深みを与える要素の一つですが、同時に飲み過ぎると不快な後味を残す原因ともなり得ます。

科学的に見ると、カフェインはアルカロイドの一種で、その化学的特性が苦味を引き起こします。
カフェインが豊富に含まれているコーヒーは、特にその刺激的な味わいが特徴ですが、この成分が苦手な方や、苦味を控えめにしたい方には、カフェインの量が多いコーヒーは不向きかもしれません。

また、カフェインの摂取がもたらす他の効果として、覚醒作用や集中力の向上がありますが、これが不眠や神経質につながることもあります。
このため、カフェインの苦味だけでなく、睡眠の質なども考慮に入れる必要があります。

カフェインに敏感な人や、夜間にコーヒーを楽しみたいけれども睡眠を妨げたくないという方には、デカフェコーヒーをお試しください。
デカフェコーヒーはカフェインの含有量を大幅に減らすことで苦味を抑えつつ、コーヒー本来の豊かな風味を楽しむことができるのです。

カフェインの除去方法に注目

カフェイン除去方法はいくつかありますが、それぞれに特色と利点があります。

最も一般的なデカフェ化の方法の一つは、水処理法です。
この方法では、コーヒー豆を水に浸し、カフェインを含むコーヒー成分を一旦抽出し、フィルターを通してカフェインだけ取り除き、再びコーヒー豆に閉じ込めることをします。
スイスウォーター法とも呼ばれるこの手法は、化学薬品を使用せず、水と活性炭フィルターのみを利用してカフェインを抽出します。
この方法は非常に環境に優しく、かつ技術も確立されてから数十年経ちますから、コスト面でも優位です。

もう一つの方法は、二酸化炭素法です。
高圧下で二酸化炭素を液体にしてコーヒー豆に通すことをします。
二酸化炭素法はカフェインをうまく絡めとり、コーヒー豆からカフェインだけを除去できるため、コーヒー本来の味を保ったままカフェインの苦みだけを取り除く事が出来ます。但し高圧二酸化炭素を作るなど設備ですので、どうしても高額になりがちです。

溶剤による抽出法もあります。
通常、メチレンクロライドやエチルアセテートといった溶剤が使用されます。
これらの溶剤はカフェインに対して非常に親和性が高く、豆からカフェインを効率的に溶解させます。
ただし、この方法は化学薬品を使用するため、製品の安全性や環境に対する懸念があります。
そういう理由から、日本ではこの方法を使って作られたデカフェコーヒーを販売する事は出来ません。

デカフェ豆の焙煎度合も大事

デカフェコーヒー豆も、通常のコーヒー豆と同様に、その焙煎度合いで風味に大きな違いがでてきます。
ただ、デカフェコーヒー豆は普通のコーヒー豆の焙煎とは焙煎度合による味の変化が若干異なりますので、焙煎度合で苦味の判断をされるのであれば、ちょっとご注意いただく必要があります。

デカフェコーヒー豆は、カフェインが除去される過程で既に多くの水分が抽出されており、その結果として豆がより脆く固くなっています。
このため、焙煎時には通常の豆よりも温度変化に敏感になり、熱を均等に分配することが難しくなるのです。
過度に焙煎すると、豆が焦げてしまい、苦味が増すことがあります。
一方で、焙煎が不十分だと、豆のポテンシャルを十分に引き出せず、味が薄くなるのです。

デカフェコーヒー豆の最適な焙煎度合いを達成するためには、焙煎の進行を細かく監視し、色の変化や豆がはじける音(クラッキング)に注目することが重要です。
一般的に、デカフェコーヒー豆は中煎り~中深煎りが最もバランスが良いと言われています。
コーヒーの自然な甘味と酸味が保たれつつ、過度な苦味が抑えられる焙煎具合なのです。

デカフェコーヒー豆はこのように通常の焙煎とは異なる配慮が必要ですから、デカフェコーヒー豆に詳しい焙煎士さんがいらっしゃるところは重宝したいところですね。
その目安として、デカフェコーヒーを専門に扱っているショップやブランドなのかどうか、チェックしてみるのが良いと思います。

デカフェコーヒー豆は味が薄い、という誤解

デカフェコーヒー豆についてよくある誤解の一つは、「味が薄い」というものです。
これは、カフェインが除去されたことで豆の風味が必然的に低下するという誤った認識から生じていますが、現代のデカフェ処理ではこのような問題はほとんど解消されています。

カフェイン自体は苦味を持つ成分ですが、コーヒー豆の風味やアロマはカフェインとは異なる数多くの化学物質によって形成されています。
最新のデカフェ技術、特に水処理法や二酸化炭素法は、カフェインを除去しつつもこれらの風味成分を最大限に保持することが出来ています。
そのため、適切に処理されたデカフェコーヒーであれば、通常のコーヒーと比べても遜色ない豊かな風味を提供することができるのです。

それであってもデカフェコーヒーは美味しくない、という印象を持たれる方はいらっしゃいます。
それは、悪い品質のコーヒー豆をデカフェ処理したものを使っているからです。
デカフェコーヒーは、普通のコーヒー豆に比べてどうしても値段が高くなります。デカフェ処理を行っているからです。
でもこのことを知らない消費者さんは、普通のコーヒー豆と同じ価格でデカフェコーヒー豆を買おうとします。
当然ですがデカフェコーヒー豆の品質は、普通のコーヒー豆に比べて悪く、そうなると当然ですが味も劣ります。
これが、デカフェコーヒー豆は味が薄い、という誤解につながっているのだと思います。

品質は良いものを使っていたとしても、先に述べた通り焙煎士の上前によっても結果は変わってきます。
ですので、デカフェコーヒーを専門に扱っているところは、普通のコーヒーを扱っているところの「ついで」ではないしっかりした味を提供していると思ってよいと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
苦くないコーヒーを、コーヒー豆から選ぶ方法についてお伝えしました。

・コーヒー豆の産地で味の特徴、苦みの出方が異なる
・焙煎具合で苦味は大きく変わる
・古いコーヒーはエグみの元なので、賞味期限と開封後の保存方法を意識する
・苦いカフェインを取り除いたデカフェコーヒーは、苦みを美味しく取り除く選択肢

このようなまとめになるかと思います。

最後に、苦みの少ないコーヒーとして手前味噌にはなりますが、上で挙げた条件をすべて満たした商品をご紹介させてください。

デカフェ&フレーバーコーヒー 極・馨-Gokkoh-(ごっこう)

当社で扱っています、苦みの少ないオススメのデカフェコーヒーです。
もともとは、妊娠中の女性が美味しくコーヒーを安心して飲めるようにと、カフェインを取り除き、かつ美味しく安心してお飲みいただけるものを、ということで開発されたものです。
しかも、血糖値にも配慮して、お砂糖なしで香りだけで甘さを感じる事ができるフレーバーコーヒーにしたという点も大きな特徴です。
もちろん妊娠中の方は香りにも敏感ですので、フレーバーは最低限に抑え、その代わりにココアパウダーやアーモンドなどの原料そのものをミックスさせることで、フレーバーコーヒーの特徴を最大限引き出す事にこだわった、デカフェ&フレーバーコーヒーです。

先にご紹介した苦味の少ないコーヒーの特徴に倣ってご紹介をすると。

  • 中南米 ブラジル産のコーヒー豆を使っています。バランスよい酸味と苦み、とっても飲みやすいものを使っています。
  • 中深煎りで焙煎をしています。デカフェコーヒーを中深煎りしていますから、程よい酸味と苦み、旨味を引き出せています。
  • 200gのレギュラーコーヒーはアロマブレスパックでパッケージしています。個包装ドリップバッグも扱っています。
  • デカフェコーヒー専門で、高品質かつカフェイン除去率99.9%以上を達成のものを使用。デカフェコーヒー豆の扱いに長けた焙煎士による手で、美味しく作られています。

このように苦味の少ない、かつ美味しいコーヒーの条件を満たす内容になっています。

カフェインレス・味・香りがそろった美味しいコーヒー デカフェ&フレーバーコーヒーの極・馨-Gokkoh-(ごっこう)

こちらがショップです。よろしければご覧ください。

通常のデカフェコーヒー以外にも、フレーバーコーヒーも各種取り揃えております。

「極・馨-Gokkoh-(ごっこう)」では、これらフレーバーをお気軽にお楽しみいただけるよう、アソートというかたちでお試しセットもございます。

アソートセット

送料も無料で提供しておりますので、お気に入りの味をぜひお探しください。

コーヒーは毎日の小さな楽しみですが、同じ味ばかりでは飽きてしまうこともあります。
そんな時に選べる様々なフレーバーは、日々のコーヒータイムに新鮮さと変化をもたらしてくれます。

気に入ったフレーバーが見つかったら、レギュラーコーヒーもぜひお求めください。
ドリップバッグよりもお値打ち価格でご提供しています。

私たちはあなたのコーヒータイムを支えるパートナーとして、最高の商品とサービスを提供し続けます。
どうぞ、これからも当社のコーヒーをお楽しみください。

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