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メリタ式とカリタ式の違いは?デカフェコーヒーやフレーバーコーヒーにお勧めなのはどっち?

2025年10月22日(水) テーマ:極・馨,淹れ方
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みなさん、コーヒーを普段どのように淹れられてますか?
インスタントコーヒー、ドリップバッグ、缶コーヒーやボトルコーヒー、コーヒーメーカー、エスプレッソマシーン、ドリップコーヒー、フレンチプレス、水出しコーヒー‥。
多くの淹れ方がありますね。

今回は、多くの方が使われているドリップコーヒー、中でも有名な「メリタ式」と「カリタ式」について、それぞれの特長や違いをお伝えいたします。

さらに、デカフェコーヒーやフレーバーコーヒーを対象に、お勧めしたいドリッパーをご紹介いたします。
私どもが取り扱っています、フレーバー・デカフェコーヒーをよりおいしく召し上がっていただきたいと思い、長年試行錯誤して得た結論です。

当方の商品に限らず、普段からカフェインレスコーヒー(デカフェコーヒー)やフレーバーコーヒーを飲まれている方にとっても役立つ情報だと思いますので、ぜひご一読ください。

ドリップコーヒーとはどういうものか

ドリップコーヒーとは、コーヒーの粉にお湯を注ぎ、お湯の重みで成分をろ過しながら抽出するコーヒーのことです。
このドリップの過程で、どのようにコーヒー成分が抽出されるかで、味の「風味」や「濃さ」に違いが出てきます。

ドリップコーヒーの味を決める要素

では、何が味の違いを生み出すのでしょう?
ひとつづつ掘り下げてみていきましょう。

抽出にかかる時間

抽出中はコーヒー粉がお湯に浸かっています。
このお湯に浸かっている時間が長ければ長いほど、コーヒー成分は多く抽出されます。
コーヒー成分には様々なものが含まれます。
苦み、甘味、酸味、うま味に関する成分はもちろん、他にもえぐみや雑味など好ましくない味もあります。

それぞれ、時間によってどれくらい出てくるかは変わってきますが、えぐみや雑味などの好ましくない味は、長時間つけると出てくる傾向にあるようです。
だからといって逆に短くしても、今度は味が出にくくなります。
結果、薄い、物足りない、という味になる場合もありますから、バランスが大事です。

コーヒー豆の挽き具合

焙煎したコーヒー豆を挽いてコーヒー粉にするときに、粗挽きや細挽き、といった具合に粉の大きさをお好みで変えています。

粗挽きは粉一粒が大きいので、お湯がすべて粉に浸透しないまま抽出されることもあります。
抽出されにくい、という事です。

細挽きは粒が小さいので、比較的短時間でお湯が浸透して抽出されます。
つまり、抽出されやすい、という事です。

お湯の温度

お湯の温度が熱ければ熱いほど、抽出されやすくなります。
抽出されるコーヒー成分にも変化があらわれます。
熱すぎるとえぐみや雑味が出やすくなりますので、一般的には80℃~90℃くらいが適温と言われています。

逆に温度が低いと抽出される成分も変わり、「あっさり味」になります。特に甘味を感じやすくなります。
あっさり味ですから、人によっては物足りなく感じるかもしれません。

お湯の温度について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

コーヒーの美味しさはお湯の温度と焙煎具合で変わります。あなた好みのワンランク上のコーヒーを!

低い温度の特長を上手に利用したのが水出しコーヒーです。
水出しコーヒーは数十分~数時間かけて抽出するコーヒーで、雑味やえぐみの少ないクリアな味わいが特徴です。

水出しコーヒーについてはこちらの記事もご覧ください。

水出しコーヒーをデカフェで作ってみました。お家で簡単に楽しめますよ!無糖で甘くて美味しいフレーバーデカフェでためしてみました

コーヒー粉の量

コーヒー1杯(120cc~140cc)あたりに必要なコーヒー粉の量を変える事で、コーヒー成分の抽出量は変わります。
コーヒー粉が少ない方が薄くなり、多い方が濃くなるのは自明ですが。
これに、先の3つの要素(時間、挽き具合、温度という風味に関係する要素)を加える事で、コーヒー全体の味わいが決まってきます。

コーヒー豆の種類、品質、焙煎具合

ドリップコーヒーに限らない話ですが、コーヒー豆の種類(産地やデカフェ処理の有無)、品質によって味は大きく変わります。
焙煎具合(浅煎り、深煎り)も味にかかわる大きな要素です。火の入れ具合で味は大きく変化します。

最初にどういうコーヒー豆や焙煎具合を選ぶか、という事はとても大事な事です。
この土台となる味(素材)を、どのようにしてドリップ(調理)するか。
これがドリップコーヒーの醍醐味ではないでしょうか。

ドリッパーの違いで抽出に差が出る

コーヒー粉の量、産地などの種類、焙煎具合という前提条件の違いはもちろんのこと。
ドリップコーヒーに関しては、「抽出時間」「挽き具合」「お湯の温度」が味に影響する、という事をご理解いただけたかと思います。

この中でも今回は、「時間」に注目したいと思います。
といいますのも、今回取り上げる「メリタ式ドリッパー」と「カリタ式ドリッパー」は、抽出時間の違いを特徴としているからです。

それでは、いよいよ本題です。
メリタ式とカリタ式、それぞれの特長をお伝えしたいと思います。

メリタ式ドリッパー

メリタ式ドリッパーは、抽出穴が1つ、というのが見た目でわかる大きな特徴です。
もう1つの特長は、リブ(溝)が真ん中から下の方に向かってある点。上の方にはリブがありません。

特に「1つ穴」という特徴が、抽出時間を決める大きなポイントです。

続いて淹れ方に関する特徴です。
メリタ式の淹れ方は、お湯を一気に全部注ぎ込む点です。
必要な分量を一気に注いだあとは、お湯が全部落ち切るのを待つだけ、というとってもシンプルな淹れ方です。

抽出穴は1つで狭いですから、お湯が落ち切るのにある程度の時間がかかります。
ドリップにとって、ちょうどよい時間となるように調整されているのがメリタ式の大きな特徴なのです。

湯量とお湯の温度さえ決めておけば、後はドリッパー任せ。
安定した味わいのコーヒーにできるので、とっても簡単です。

メリタ式の淹れ方を詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

メリタ式で簡単おいしいコーヒーのいれ方(ペーパードリップ)

カリタ式ドリッパー

カリタ式ドリッパーは、抽出穴が3つなのが特徴です。
見た目でわかるもう1つの特長は、リブ(溝)が上から下まで通っている点。

ここでは「3つ穴」について注目していきましょう。
穴が3つあると、お湯が落ちる速度も3倍と早くなりますが、これだと抽出には早すぎます。
そこで、お湯を注ぐ量を調整するのです。

少し注いでお湯が落ちるのを待ち、ある程度お湯が落ちたら再度注ぐ、という事を2~3回繰り返します。
このようにして、お湯が落ちる速度を調整しながらドリップするのが、カリタ式の大きな特徴です。

メリタ式と違いは、お湯を一気に注ぐのか、何度かに分けて注ぐのか、という点です。
メリタ式のように一気に注いでしまうと薄めの味になりますし、時間をかけすぎると濃い目の味になる、という事です。

正直、慣れないと難しいです。
でも、慣れてきたら細かい微調整が出来るようになります。
そうしてお好みの味を出せるようになるのが、カリタ式ドリッパーなのです。

メリタ式とカリタ式、知っておくべき違い

メリタ式とカリタ式ドリッパー、それぞれの特長についてお伝えしましたが、他にも知っておくべき違いがあります。

コーヒー粉の量

メリタ式では、コーヒーカップ1杯あたり約8gのコーヒー粉を使います。
一方カリタ式では、コーヒーカップ1杯あたり約10gのコーヒー粉を使います。

抽出時間が違うと濃さにも違いがでます。
メリタ式は少ない粉の量で、コーヒー成分をしっかり取るというスタンスのようです。
一方のカリタ式は、基本あっさり目ですが濃さ(10gというコーヒー粉)で調整するスタンスのようです。

計量スプーンもメリタ式とカリタ式では違います。

上の黒い方がメリタ式で、円錐形の計量スプーンです。
下の白い方がカリタ式で、円筒形のスプーンです。
このように見た目ですぐ違いが分かります。

両方お持ちの方は、ドリッパーと計量スプーンの組み合わせを間違えずにお使いください。

適するコーヒーの質

メリタ式は少ない量でしっかり味が出るようになっている分、コーヒー豆の品質が味に反映されやすいです。
質の良いコーヒー豆で淹れれば当然美味しいです。
しかし、質の悪いコーヒー豆、つまりえぐみや雑味の多い豆を使うと美味しくなりません。
メリタ式はドリッパー任せである分、コーヒー豆の品質次第で味が決まります。

一方のカリタ式ですが、淹れ方を工夫することで、もしかするとえぐみや雑味を抑える事が出来るかもしれません。

手軽さ、簡単さ

手軽さ、簡単さについては、圧倒的に「メリタ式」に軍配があがります。
お湯を一気に注ぐだけで後の細かい調整は要りません。
出来上がりも良く、ちょうどよい塩梅の美味しいコーヒーに仕上がります。

一方のカリタ式は、お湯の注ぎ方を気を付けないといけません。
メリタ式のように一気に注ぐと、薄めの味になってしまいます。
ですから、注ぐ回数を分けて入れる必要がありますが、ゆっくり入れすぎて味が濃くなったり、えぐみや雑味が多く出てしまうこともあります。
また、コーヒー粉が均一に蒸らされなかったり、ドリッパーの水平が取れないといった理由で、3つ穴から均一に抽出されないことがあります。
1つの穴からしか抽出されない事も、よくあります。
その場の状況に合わせて湯量を変える必要も出てきますから、多くの経験が必要となります。

毎日のように飲まれている方であれば、繰り返し淹れていくうちにコツをつかむことでしょうが。
たまに飲まれる方からすると、程よい塩梅を見つける事は難しいと思います。

ですから、淹れ方の工夫よりも、手軽に美味しいコーヒーを望まれるのであれば、メリタ式がおすすめです。

余談

ここからは余談ですが。
カリタ式ドリッパーは、メリタ式に比べ目にする機会が多いと個人的には思っています。
ここでは取り上げませんでしたが、ハリオ式という円錐形のドリッパーもあり、プロの方に多く親しまれているものがあります。
カリタ式とハリオ式、どちらも日本で誕生したもので、日本のコーヒー文化に多大な貢献をされたという実績もあります。
そういう背景から、カリタ式の3つ穴ドリッパーをよく見かけるのではないかな、と想像しています。

私自身、コーヒーについて勉強する前は、何も考えずにドリッパーを選んでいました。
大抵3つ穴を手にしてましたが、そのせいか、味も毎回変わり安定せず、コーヒーを淹れるのって難しいものだと思っていました。

デカフェコーヒー、フレーバーコーヒーでお勧めするのはメリタ式

私どもが扱っています「極・馨-Gokkoh-(ごっこう)」はデカフェコーヒーであり、加えてフレーバーコーヒーでもあります。
レギュラーコーヒーとして販売していて、お試し用にドリップバッグも作っています。

ドリップバッグは一番手軽にお楽しみいただける商品で、はじめての方にはぜひお勧めしたい商品です。
ただ、どうしても1杯当たり値段が高くなってしまいますから、気に入っていただいたらレギュラーコーヒーをご案内しております。
そこでお勧めしたいのが、メリタ式ドリッパーを使った淹れ方です。

メリタ式を勧める理由

メリタ式をお勧めする第一の理由は、既に上でお伝えした通り「手軽さ、簡単さ」です。
もともとが、妊娠中・授乳中の方のためにと思って作られたデカフェコーヒーですから、簡単に手軽に美味しいコーヒーをという点を重視しています。
簡単に美味しく淹れる事ができるメリタ式は、そういう私たちにピッタリなドリッパーです。

メリタ式ドリッパーは、もともとメリタ夫人が夫のために考案したものです。
女性目線で作られたという点で、私どもの極・馨-Gokkoh-と方向性が似ているのかもしれませんね。

フレーバーを引き出すにはお湯に浸かる時間の長さが大事

フレーバーコーヒーとは、コーヒー粉にフレーバーが加わっているものです。
このフレーバーを多く取り込むのに一番適した淹れ方は、「浸漬式(しんししき)」という、コーヒー粉をお湯に浸けて味を出す方法です。
ですが、浸漬式は専用の器具が必要です。

そこで、なじみの深い一般的なドリップコーヒー、特にメリタ式をお勧めしています。
メリタ式であれば、一番お湯に触れる時間が長いですから。

デカフェコーヒーはお湯が抜けやすいからお湯に浸かる時間が重要

デカフェコーヒーは、通常のコーヒー豆に比べてお湯が抜けやすくなっています。デカフェ処理で性質に変化が出たためです。

お湯が抜けやすくなるということは、ドリップも早く落ちてしまうという事ですから、抽出にかかる時間があった方がよいです。
そういう理由から、デカフェコーヒーにはメリタ式ドリッパーが適しているのです。

よいデカフェコーヒー豆を使っている極・馨-Gokkoh-は雑味が出にくい

メリタ式ドリッパーで気にする点の一つ、「コーヒー豆の品質」を挙げましたが、極・馨-Gokkoh-については何の心配も要りません。
なぜなら、極・馨-Gokkoh-では高品質のブラジル豆を使っているからです。

ショップの方では豆のグレードも記載しています。
美味しいデカフェコーヒーの選び方、品質、それを確認するグレードについてはこちらの記事もご覧ください。

美味しいデカフェコーヒーの選び方|普通のコーヒーより美味しくない…を解決!

極・馨-Gokkoh-がお勧めするドリッパーセット

メリタ式ドリッパーセット(ドリッパーとフィルター、計量スプーン)と、お好きなレギュラーコーヒーを1つセットにしたお得な商品です。

今までドリップバッグで飲まれていた方や、ドリッパーはお持ちだけどうまく淹れられない、普段から飲む分だけ美味しく手軽に淹れたい、というかたのために、ご用意いたしました。

大きさは一人用で、このように直接コーヒーカップの上にセットして、フィルターと粉をセットしてお湯を注ぐだけです。
ドリッパーは樹脂製ですから割れる心配もなく手軽に扱えます。
フィルターは40枚入りをお付けしていますから、商品が届いたらすぐにドリップを始められます。

このセットに限り、どのレギュラーコーヒーを選んでも同じお値段でご提供させていただきますから、とってもお買い得です。
これを期に、ぜひ本格ドリップをお楽しみください!

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